ーーサロン名『VIEW』に込めた思いやビジョンはありますか?
2025年3月1日から、サロン名をVIEWにリニューアルしました。
リニューアル前の名前や目指していたものを大切に引き継ぎつつ、新しい景色を見に行こうという思いを込めました。
チームやスタッフ目線では「高め合い」を意識しています。
「特定の誰かが強い」ではなく、支えながら高め合うというプロセスも含めて、自分たちの価値だなと思っております。
お客様にとっては、かけがえのないときを体験していただけるようにサービスを提供しています。

ーーVIEWはInstagramのイメージがありますが、どのくらい効果がありますか?
集客面は、ほぼ100%Instagram経由ですね。投稿を見て、わざわざ遠方からいらっしゃるお客様もいます。
実は、求人にもいい影響が出ていて、Instagram経由での採用が増えています。
スタッフのInstagramを見て、VIEWで働きたいと、求人に応募してくれるケースが増えています。
求人広告は一切出しておらず、採用コストはゼロですね。それでも求人は自然と集まってきます。今季は約50人のスタッフを採用しました。


ーーInstagramのフォロワーが増えたきっかけはありますか?
2019年に投稿したフォルムを見せるリール動画(https://www.instagram.com/reel/B5KuoNUnSOn/)がきっかけですね。
2019年は静止画が主流だった頃で、リール動画が今ほど浸透していませんでした。投稿内容や形式を試行錯誤しているなかで、ひとつのリール動画が多くの方に見られましたね。
常に工夫して、変化をつけていくことを意識して、Instagramを運用しています。
ただ今はそこまでInstagramを更新できてなくて、スタッフにレクチャーする機会が多いですね。

ーーInstagramの運用について、どのようなレクチャーをしていますか?
具体的な方法というより、大切な心意気やポイントを伝えています。
ポイントは、継続・情報収集・オリジナリティの3つですね。
とにかく結果が出るまで継続すること、しっかり情報収集したうえで、どれだけ時間をかけて自分のオリジナリティを出すかが重要です。
SNSの発信活動がうまくいった事例として、スタイリストデビューの初月に330万円を売り上げたスタッフもいます。もちろん集客は個人でやっていて、しっかり発信活動をすることで、結果が出たケースですね。

ーー初月330万円はすごいですね!
そうですね。
ただInstagramを継続して更新するのは大変で、更新が止まってしまうスタッフもいます。
そんなときに先輩や他のスタッフが「一緒にやろう」と声をかけることで、モチベーションが高くなります。
私が一人一人に声をかけているわけではなく、スタッフ同士で自発的に声をかけ合っています。VIEWのカルチャーには、「チームとして支え合い、モチベーション高く仕事をする」という価値観があります。このカルチャーが、強みだと考えています。
ーー美容師にとってSNSはどれぐらい重要だと思いますか?
それは会社によると思います。しっかり広告にコストをかけていれば、SNSに力を入れる必要はないかもしれません。
例えば『ホットペッパー』などの媒体を活用してマーケティングしているサロンなら、媒体経由で集客が期待できますよね。ただ、美容師として長く活躍していくのであれば、SNSは重要です。1人の美容師としてどう生きていくかを考えたとき、情報発信を続けることが大切だと思います。
現段階では、自分の価値や考えを発信する手段として、SNSは欠かせないツールになっています。
もちろん、今後どう変化していくかはわかりません。その時々で自分に合った形を選んで、発信していくことが重要です。
ーー出版された本について教えてください。
2025年6月に2冊セットの本を出版しました。
1.『オーダー率93% VIEW式ショート』
2.『チームで高め合う VIEW式1000万マインド』
まず『オーダー率93% VIEW式ショート』は、ショートカットの技術に特化した本です。私たち代表の3人それぞれのカットのやり方を載せていて、これからショートに挑戦したい方にオススメです。
ショートカットの技術を身につけると、年齢層が高いお客様にも対応できるのがメリットです。
美容師自身もこれから年齢を重ねていくなかで、将来のことを考えるとショートカット技術を習得しておいた方が、今後も現場で通用する美容師になります。


次に『チームで高め合う VIEW式1000万マインド』は、SNS集客からマネジメント・幹部育成についてまとめた本です。スタッフ教育に関わっている方、店を任されている方にこそ、ぜひ読んでほしい内容です。
<詳細はこちら>
https://kamishobo.official.ec/items/100163495
ーーハイパーソフトのPOSレジ『Salon de Net(サロンドネット)』でよく利用する機能はありますか?
オリジナル集計表とセットメニュー機能をよく利用しています。
まずオリジナル集計表は、自分が見たい数値を自由に集計・出力できる仕組みです。次にセットメニュー機能は、カット・カラー・パーマといったセットメニューを正しく集計できる仕組みです。
「カット+カラー」や「カット+パーマ」などセットメニューを最初に設定しておけば、セットメニュー内を細かく集計できるため、適切なカラー率やパーマ率を算出できます。
オリジナル集計表とセットメニュー機能を併用することで、複雑な数値を簡単に出力・分析できます。スタイリストや店舗ごとにチェックする数値をカスタマイズして、適切な数値を見ています。

ーースタイリストや店舗ごとにチェックする数値を変えているんですね。
スタイリストや店舗によって、得意な領域や施術内容は異なります。
例えばスタイリストなら、メンズカット・ショート・縮毛矯正・ブリーチなど、どの分野をメインにしているか人によって全然違います。その他にも、カラー・トリートメントにもいろんなパターンがあります。このようにスタイリストや店舗に対して、すべて同じ基準で比較するのは正しくありません。
そこでSalon de Netを使って、それぞれのメニューを一覧で出して、各自に合わせた分析をしています。
具体的に、チェックしている項目は店販購入客比率・メニューアップ比率です。この2つの項目が再来率に直結するからですね。
実際に数字を分析して改善することで、リピート率を20%程度向上させた実績もあります。

ーーSalon de NetとLINE連携はいかがですか?
めちゃくちゃ助かっています!特に自動リマインド機能が便利ですね。
以前は、次回予約をしてくれたお客様に対して、予約のリマインドを個別で連絡していました。1件ずつ手作業で送ってたので、正直かなり時間がかかっていました。
でも今はSalon de NetとLINE連携して、自動リマインド機能を活用しています。
予約のリマインドが自動で送られるようになって、体感としては1日2時間くらいは業務が短縮されました。

ーー電子カルテ『VCA Wallet』を利用して感じたメリットや効果はありますか?
新規のお客様に対して、一番最初のカルテ記入でメリットを感じています。
まずカルテの質問内容が何百通りもあるので、自由にカスタマイズできるのが嬉しいですね。
またメモ機能を使えば、施術内容を詳しいメモや写真で残しておけるので、振り返りも簡単になりました。
それから、リスクヘッジの面でもすごく助かっています。
「SNSに施術写真を載せてもいいですか?」とか「動画の撮影OKですか?」といった同意書も最初のカルテに入れています。最近はSNSまわりのトラブルも増えてきているので、初回のカルテでSNSに関する同意が確実に取れるのは安心です。
実際、同意を取らずにSNS投稿をしてトラブルになるケースもあるので、そういったリスクを未然に防げるのはメリットですね。
ーー紙のカルテと比べてどんな違いがありますか?
紙のカルテは、保管場所の確保や探すのに時間がかかったりして、けっこう手間でした。
でも電子カルテにしてからは、一気に楽になりました。スマホからすぐにカルテ検索できて、店舗ごとの保存スペースも必要ありません。
管理も簡単で、人為的なミスも減りますし、紛失のリスクもない。
やっぱりお客様の大切な情報を扱うので、セキュリティ面で安心できるのは大きいですね。
ーー電子カルテはお客様情報の管理強化にも繋がりますね。
あとVIEWのスタッフは出張が多くて、私も7店舗くらい移動します。そのように店舗間の移動があっても、電子カルテならすぐに確認できます。
別のスタイリストが対応するときも、スマホでカルテをサッと見られるから、お客様の情報をしっかり引き継いだうえで施術できます。
社内のスタイリストは、それぞれ強みが違うので、場合によっては別の人にお願いすることもあります。そういう時でも電子カルテなら、スムーズに対応できて助かってます。

ーーセルフレジ『Smooth Self & Ticket』を導入して、どんなメリットを感じていますか?
セルフレジを導入する前は、レジ締めに毎日30分くらいかかっていました。
でも今は、1分くらいで締め作業が終わるので、楽になりました。
ーーセルフレジの反応はいかがですか?
スタッフからも、反応はすごく良いです。
締めの時間がほぼゼロになったことで、その分レッスンに時間を使ったり、早く帰れるようになったりして、働き方にもいい影響が出てます。
お客様も、操作に不安を感じるような様子はほとんどありません。今はもうスーパーとかでもセルフレジは当たり前になっているので、自然に受け入れてもらってる印象です。


ーーセルフレジの導入を悩んでいる方に向けて、一言アドバイスはありますか?
時間はお金です。だからこそ、多少お金をかけてでも効率化のための仕組みは入れるべきですね。
もちろん、セルフレジの導入は初期費用はかかります。でも、それ以上に時間の短縮やスタッフの負担軽減という意味での費用対効果はしっかり出てると思います。
何年も使っていくことを考えれば、間違いなく導入する価値はありますね。
特に、会計の回数やレジで取り扱う金額が多いような店舗では、絶対にセルフレジを導入した方がいいと思います。
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