TOP | Case Study | 伊藤先生 スペシャルインタビュー

特別講師 伊藤豊氏
ラポットカンパニー 代表取締役
伊藤 豊 氏

21年間のメーカー勤務後独立。
現在は全国各地のサロンへ出向き経営指導他幅広い活動を行う。
月間NEXT LEADERや月間BOBをはじめとする雑誌のコラムや、単行本の執筆でも活躍。
『心の経営』をテーマとしたセミナーは、全国のサロンも高い評価をうけ、
国境を越え、近年では韓国でも絶大な支持を得ている。

Q1.伊藤先生はいつ頃から「心の経営セミナー」を全国各地で開催しておりますか?また、何をきかっけに始めましたか?

2004年に9月に美容メーカー「マンダム」から独立し、同年10月にラポットカンパニー設立、2005年から心の経営セミナーをスタートしました。
きっかけは2つあります。
1つは、これまでメーカー主催のセミナーで話すことが多かったんですが、
ニュートラルな発言が難しいことも多々あり、自社主催のセミナーを開催していくことを決意しました。
もう1つは、サロンやメーカーに伺い個別で合宿や講習を開催することも多く、それだけで年間のスケジュールがほぼ埋まる状態が続いており、
より多くのサロンやメーカーに「心の経営」を届けるため、
東京と大阪の2会場でセミナー開催し、そこに来ていただくスタイルを作りました。


Q2.他社主催含めて年間でどのくらいセミナーや合宿を開催していますか?またこれまで開催してきたセミナーや合宿で印象深い出来事はありますか?

セミナーは年間で「40回~50回」開催しています。
個別の合宿や講習は年間で「80回」程になりますね。
サロンとサロンを比較しないことを徹底しているので、特別に特定のサロンで印象深いことなどはありません。
全体的にみると、2023年は過去最高の売上を出して飛躍するサロンと、
過去最低の売上で衰退していくサロンの2極化が目立ったと感じています。
特に「求人」や「人の問題」で失敗をしたサロンは過去最多と分析しています。
数字で表現ができる「定量目標」と、数字で表現ができない「定性目標」の両立が、『心の経営』のモットーですが、
まさに今の時代こそ『心の経営』が必要と強く感じています。
特にここ数年では、歩合制の給与体系が多くなり、「定量目標」に寄りすぎているサロンも多いです。
改めて、「定性目標」の評価体制を作り直す必要があるサロンが多くあります。


Q3.セミナーや合宿で重点を置いていることは何ですか?

私自身は、サロンからの依頼を100%全力でやりきること。
そして常に自分自身が勉強して、新しい理論の開発や、発進する内容をアップデートしています。

参加するサロンの皆さんには、まずは「全員参加」で「心の経営」を学ぶことを重点に置いています。
合宿の際には、そのことを条件に全員参加していただいています。
参加者には、最終的にはセミナーや合宿で得た知識を、行動に起こしてアウトプットまでしていただいたいと考えています。
そのためには、オンラインではなくオフラインでのリアル参加になるべくこだわっていますね。
ここ最近では、様々なセミナーに誰もが簡単に参加できるようになって、知識を得ることが可能になっています。
つまり「知識を得る」ということに関しては、価値が無くなってきているんです。
ですが大事なのは、得た知識をもとに行動に起こすことです。そこに人間としての価値が生まれる。
正直なところ、アウトプットまで行うには数時間のセミナーだけだとやはり時間が足りないので、本当に変わるなら、合宿で集中して行うことが大事です。
 

2023年に開催されたハイパーソフトの営業部参加による合宿風景

Q4,最近は韓国にも本の出版や、セミナーも開催されておりますが、韓国の美容業界をどのように感じていますか?

まず進化のスピードがとても速いです。
日本が止まっていると感じてしまうほど、今韓国の美容市場・業界は伸びています。

韓国に初めて行ってセミナーを開催したのが2005年。
当時、韓国美容は日本と比べて知識も技術も、とても遅れていました。
ですが、今では知識も技術レベルも日本を上回る勢いで成長しているように感じます。

今の韓国のサロン経営者や美容師は、勉強・練習に対する熱量がとても高いです。サロンのトップ(経営者)から、勉強・練習に対して取り組む「風土」を作っています。
一方で日本では、ここ最近練習をあまりしない若手スタイリストやアシスタントで話題になることが多く、Z世代や若手スタイリスト・アシスタントのせいにされがちです。
しかし、韓国と比較すると、サロンのトップが作り出す「風土」が圧倒的に違います。繰り返し言うことになりますが、結局はサロンのトップの力が大事なのです。


Q5.今後2024年に起こりそうな業界トレンドはありますか?

自分の経営やマネジメントの領域でいうと、ここ最近で、部下のためにリーダーが存在するという「サーバント型リーダーシップ」が注目されていますが、まさにこれからは「サーバント型リーダーシップ」を意識して取り入れないサロンは衰退していくと予測しています。
特にサーバント型リーダーシップを取り入れているサロンは求人も取れて、教育も成功しています。

現在ハイパーソフトとも新しく開発している帳票『あなたの最高記録』では、各スタイリストの「過去最高記録の日付の確認。今年は上回っているか、下回っているか。」一覧で確認できるようになっています。
サーバント型リーダーであれば、部下の過去最高の売上はいくらで、いつか、常に把握して、それを越えられるようなアドバイスや指導をしなくてはならない。
「あなたの最高記録」はシンプルな内容ではありますが、まさにサーバント型リーダーに必要な要素を兼ねそろえている帳票になっています。
 

年一回の社内合宿では、私たちハイパーソフト社員にも熱心にご指導いただいております。
 

また、今は都市部で外国人顧客が増え始めています。2024年は外国人環境客が3300万人を上回ると推測されており、過去最高の見込みです。
したがって外国人顧客に対応できるサロンは売上が大きく伸ると予測しています。

そのため「問題発見シート」には「外国人比率」を集計できるように開発しました。
新たな顧客を取り入れられるか・取り入れられないかの評価指数となり、この数字は今年かなり重要になります。
昨年は都市部で外国人顧客が増え始めていたが、今年は確実に地方都市にも流出してくると予測しています。特に大阪府は来年万博が開催されるため、今年から観光客もさらに増えるため、外国人比率は強く意識すべきと感じています。


Q6.最後にセミナー参加を検討されているサロン様へ一言お願いします。

いや、参加を迷ってる場合じゃないですよ(笑)。
ハイパーソフトは何でも分析できるPOSシステムで、それを活用して是非サロン経営に活かしてください!
自分の会社で主催しているセミナーは参加費ももっと高く設定しておりますが、ハイパーソフトと共同で行うセミナーは最安で気軽に参加できますので、皆さん一度セミナーに来ていろいろとお話聞かせてください。
一緒に勉強しましょう!



伊藤 豊 氏 2024年の傾向と対策 心の経営セミナー

大阪リアル開催

2023.03.18(月) 13:30~16:30

東京リアル開催

2023.03.19(火) 13:30~16:30

※セミナー後 同会場にて懇親会あり(任意参加)
Go Top